胸部の下あたりで結合しているブータンの双生児の姉妹がドナーのおかげでやっと手術を受けられるようになりました。慈善団体からの基金も集まり、ようやく手術が受けられるようになったので母親とメルボルンにやってきました。
ニマとダワ(「太陽」と「月」という意味)と名付けられた姉妹。その一家は2018年10月にメルボルンに到着し、そのまま現地の小児科に入院することになりました。
医者は「二人は栄養失調に陥っているため、長い手術を乗り越えるために体力をつけないといけない」と話していました。
#BREAKING: Twin girls Nima and Dawa have been separated successfully at the Royal Children’s Hospital in Melbourne.https://t.co/2PM9FXfo96
— news.com.au (@newscomauHQ) 2018年11月9日
姉妹は胴体のところでつながっていたのですが、肝臓も二人で共有していたため状況がとても複雑だったのです。医者はもっと近くで見てみないと、どの臓器が共有されていて、どの臓器が分かれているのかということが分からない状況でした。
手術は無事成功しました。6時間という長時間の手術にもかかわらず姉妹はとても元気でしっかりとした様子でした。
「二人はとってもおしゃまさんなんです。いつでも二人一緒なんですよ。今でも同じベッドで寝ています」と看護コーディネーターのケリー・スミスさんが話してくれました。
生まれてから今までずっと結合してきた姉妹は、体が自由になっても、別々のベッドに寝かせるとすごく不機嫌になります。
病院のスタッフが、すこしずつ二人が別々にいることに慣れさせようとしましたが、離れ離れにさせると二人ともとても機嫌が悪くなるそうです。
「私たちが二人を少しでも離すと、一緒にいたいと訴え、お互いの足を絡め合わせるんです」とスミスさん。
そのため結局、二人はいつも一緒なのです。
2018年に退院した双子でしたが、当初はもう少し養生に時間がかかると思われていました。
「手術の時の傷は順調に回復していて、二人は徐々に普段の生活に戻れるでしょう。」と執刀医であるジョー・クラメリは話してくれました。
この二人が幸せであること、それが一番大切なことです。姉妹は二人で遊ぶことが何よりも大好きで、髪を引っ張ったりして本当に幸せそうに遊んでいます。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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