(Illustration - Shutterstock)

子どもにこうしてシートベルトを締めてはいけない

冬が来ると、帽子や、スカーフ、そしてフワフワしたジャケットを取り出してくる時期となります。学校に出かける風邪気味の子供たちの服装を整えることは、子供たちの安全と親の安心のためにも重要であり、必要なことでもあります。

でも、もしも親が気付かぬまま、冬着を着た子供たちを車のシートに固定していること自体が、彼らの生命を潜在的な危険に晒しているとしたらどうでしょうか?

(Illustration – Shutterstock | Sokolova Maryna)

アメリカ国道交通安全局によると、車の衝突が、1歳から13歳までの子供たちの主要な死亡原因となっていて、毎年、不適切なシートベルトの取り付けや規格外のチャイルドシートによって、何十人もの子供たちが命を失っているとのことです。

ジャーナル・オブ・セーフティー・レサーチ誌の研究によれば、さらに1年間で60万人以上の幼児とローティーンが、防具を付けずに乗り物に乗っていたとのことです。近年、運転中の子供用防具の重要性への意識が高まっているにも関わらず、子供が安全に座っているかを確認しないまま運転しています。

(Illustration – Shutterstock | Odua Images)

多くの機関が子供が車に乗るときはフワフワしたコートを着ないことを推奨しています。シートベルトが機能しなくなってしまう可能性があるからです。

ロッセンは3歳の息子ブレークとともに、ある実演に参加しました。彼はブレークを車のシートに座らせ、いつも通りにシートベルトを締めました。彼はそれがしっかりと固定されていると思っていたものの、そうではありませんでした。ブレークをコート無しでシートに座らせると、明らかに緩んだ状態になりました。

(Illustration – Shutterstock | Evgeniya Yantseva)

次に衝突テストへと移り、ロッセンはフワフワしたコートを着た子供の人形と普通の子供の人形が、毎時30マイルのスピードで衝突するシミュレーションを見ました。再現された光景は恐ろしいものでした。ジャケットは滑り落ち、子供の人形は吹き飛ばされました。

一方で、研究所のディレクターは、潜在的に生命の危険に晒されてしまう子供を守る簡単な実演を見せてくれました。

子供のカラダにピッタリとフィットするように装具を調節し、肩当てを脇の下の高さに合わせればいいのです。こうすれば、子供に大きなオーバーコートを羽織らせなくても衝突時にも僅かな衝撃しか与えず、テスト用のダミー人形にも何の影響も与えませんでした。

Illustration – Shutterstock | didesign021

しかし、もし子供たちが十分に温まっておらず、車が駐車場に停めたままで冷え切っている寒い日には、どうすればいいのでしょうか?

答えは簡単です。コートを脱がせて、それでシートに座らせた子供の上から覆うか、あるいは予め車の中にブランケットを置いておき、子供をシートに座らせた後に、それをベルトとカラダの間に挟み込めばいいのです。

小さなことのようですが、これが生と死を分ける大きな違いになるのです。

 

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連記事
人に悪く言われても、怒らず、謙虚に接した翟方進。 相手の敵意を消し、関係を円満にしたこの逸話は、『漢書』に記された2000年前の人間関係の知恵です。 一歩引く勇気が、道を開きます。
東京の春を切り取った18枚の静止画を通して、春の希望と喜び、そして前向きに生きる活力を感じて頂けたら幸いです。
ローゼルは抗酸化成分が豊富で、血圧・血糖・脂質を下げ、がんやアルツハイマーの予防にも効果が期待されます。美容やダイエットにも有効で、薬食同源の代表食材として注目されています。
「血管の老化」が心筋梗塞や脳卒中を招く⁉ でも安心。ブロッコリーやリンゴなどの“若返り食材”と、1日3分の簡単運動で血管年齢は変えられる!
かつて菜食主義を信じていた有名シェフが、自然と命の循環を見つめ直し、再生農業の道へ。すべての命が関わる「ほんものの食」とは何か──その答えがここにあります。