(Photo by Pablo Blazquez Dominguez/Getty Images for IRONMAN)
障がいのある弟と一緒にトライアスロンに挑戦

障がいの弟と一緒にトライアスロンに挑戦する8才男児「弟の笑顔が一番のご褒美」

2014年7月、アイダホ州の少年ノア・アルドリッチ君(8)が、脳滑症という重度の脳障がいを持つ弟ルーカス君(6)を乗せた車椅子を引き、またときに押しながらトライアスロンを完走した。このことは大きく取り上げられた。

ルーカス君が脳滑症と診断されたのはまだ生後3ヶ月のころだった。「ルーカスは歩くことも話すことも出来ないの。でも、彼ほど人と一緒に何かすることが大好きな子どもはいないわ。ノアも弟のことをなにより大切に思っている。彼ら兄弟の仲の良さは特別。そばで見ていても信じられないくらいよ」と母親のアリッサ・アルドリッチさんは話す。

「僕は、ルーカスの全てが好きなんだ。僕らはお互いを心から信頼しているし、何よりも大切に思っているんだ」とノア君は話す。だから、ノア君がYMCA主催のヤングトライアスロンのことを聞いたときも、弟も一緒に参加することはごく当然の流れだったようだ。

参加する前に約3ヶ月間、弟と一緒に競技に参加するための特訓をした。そこから幾つものトライアスロンに挑戦し続けてきたノア君は、当時を振り返ってこう話す。「ルーカスは一人では何も出来ないんだ。僕は、ただ弟にも僕と同じことを経験させたいだけなんだよ」

1月、ノア君に嬉しいニュースが届いた。ウォルターキャンプフットボール基金が授与する、アメリカンヒーロー賞の受賞が決まったのだ。観客はスタンディングオベーションでノア君を讃えた。スピーチでノア君はこう話した。「嬉しいには違いないんだけど・・・。僕にとっては、ルーカスの笑顔がやっぱり一番のご褒美なんだ。どんな素晴らしい賞でも、それに勝るものはないよ。」

弟のためでなければ、そもそもノア君はトライアスロンもやらなかっただろうと母親は分析する。「今、世間は良いニュースばかりじゃないけれど、こうした兄弟の優しさや愛が現実にあることも、多くの人々に知ってもらいたい」と話した。

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連記事
寒い季節こそ、ゆったり過ごし心身を整えるチャンス。睡眠や食事、メンタルケアで冬を快適に楽しむ方法をご紹介します。
50年以上前から次世代の食料として研究されてきたオキアミ(プランクトン)。クジラなどの海洋性生物にとっては生存のための原初的な存在だ。そのオキアミからとれるオメガ3が注目されている。本文にあるようにオメガ3は人の健康にとっても有益なものだ。クリルオイルは、オメガ3と抗酸化成分が豊富で人気のある健康補助食品。フィッシュオイルに比べてコストが高い点が難点だが……
仏に対抗しようとした調達が、暗殺未遂や陰謀を重ねた末、地獄に堕ちるまでの報いの物語。
「犬に散歩される」気の毒な飼い主たち、笑っちゃってゴメンの面白動画→
過度な運動や減量で陥りやすい「低エネルギー可用性」。エネルギー不足が体に与える影響とその対策について、専門家のアドバイスを交え解説します。