エノキタケにはキノコキトサンと豊富な食物繊維があるためダイエットに効果的です(Shutterstock)

ダイエット効果をアップさせる エノキタケ

エノキタケは、ダイエットと血糖値を下げる効果があります。専門家らの研究によると、エノキタケのキノコキトサンという成分は脂肪の分解を加速し、腸内での脂肪の吸収を抑制する効果があります。キノコキトサンに含まれるリノール酸は、内臓脂肪を減少し、体脂肪率を下げる作用が働くため「下腹ダイエットの秘密武器」とも呼ばれます。またエノキタケはキャベツに比べて2倍以上の食物繊維を持つため、食後の血糖値の上昇を抑え、便秘を改善する効果があります。

しかし、キノコキトサンとリノール酸は硬い細胞壁に囲まれているため、細胞壁を破壊せずにそのまま食べるとこれらの有効成分を十分に摂取できません。では、専門家がオススメするエノキタケの有効成分を摂取できる最も有効な食べ方を2つご紹介しましょう。

 

食べ方1 エノキタケ茶

 

干しエノキタケをお茶にして飲むと有効成分がもっと吸収しやくなります(Shutterstock)

『えのき茶ダイエット』の著者、横浜薬科大学の渡边泰雄教授によると、エノキタケを干してお茶にして飲むと有効成分が体にもっと吸収されやすくなり、毎日5gのエノキタケ茶(50gの生のエノキタケに相当)を飲むとダイエットにも効きます。

作り方

⒈ 生のエノキタケを干して、細かく切り、

⒉ エノキタケを容器に移し、冷蔵庫の冷蔵室に保存する

⒊ 5gのエノキタケに95の300〜500mlのお湯を注いで30分置く。これを1日分の量として毎日飲む。

干しエノキタケは保存しやすく、ビタミンDの量も生の時より2倍多くなるので、カルシウムの吸収率もアップされます。もしエノキタケが干しきれていない場合は、フライパンを使って弱火で水分を取ってもいいですが、電子レンジなどは有効成分を破壊する恐れがあるので、使わないほうがいいでしょう。

またキノコキトサンとリノール酸が多く放出されるよう、干しエノキタケはできるだけ細かく切りましょう。

 エノキタケ茶は飲みすぎると胃もたれが起きるので、一気に飲まずに1日に何回かに分けて飲んだ方がいいでしょう。またアレルギー性腸炎、高カリウム血症、腎不全症、お酒の飲みすぎの人には向いていないので飲まない方がいいでしょう。

渡边泰雄教授はエノキタケの適切な服用量は1日5gまでで、その量を超えたとしても効果が上がるわけではないと指摘しました。

 

食べ方2 冷凍エノキタケ

 

冷凍エノキタケは胃の吸収率をアップさせ、ダイエットと血糖値を下げる効果がある(Shutterstock)

栄養学者の高崎健康福祉大学の江口文陽教授は、エノキタケを冷凍してから食べると有効成分の吸収率を大幅にアップできると指摘しました。冷凍したエノキタケは保存しやすく、みそ汁やカレー、野菜炒めなどの料理に加えると食物繊維も補充できます。

作り方:

用意するもの:ミキサー、鍋、アイストレイ、エノキタケ300g、水400ml

⒈ エノキタケを洗って、根の部分を切り捨て、残りの部分を3等分に切る。ミキサーに3等分にしたエノキタケと水を入れてペースト状になるまで30秒ぐらい回す。

⒉ ペースト状になったエノキタケをミキサーから取り出し、鍋に移して火をつける。水が沸騰したら弱火に変えて1時間ほど煮込む。

⒊ 水の量がもとの半分になったころ、火を止める。冷めたらアイストレイに移して冷凍する。

注意点:

・キノコキトサンは85℃以上の温度で1時間加熱すると抽出性が上がるので、長時間煮込むと効果がもっと上がる。

・冷凍エノキタケは2カ月保存できるが、それ以上は保存しないこと。

・アイストレイから取った冷凍エノキタケ2粒は、生のエノキタケ50gに該当するので、胃もたれの人は1回あたりに多く食べないこと

 

(唐玉)

関連記事
内なる不満を見つめ、愛を与える方法を通じて、心の癒しと新たな可能性を見出すヒントをご紹介します。
最新研究が脳損傷患者の意識の可能性を示し、医療や家族の対応に新たな光を当てます。
GoogleのAI「Gemini」が大学院生に不適切な発言をし、AI技術のリスクが改めて問題視された。企業の責任が問われる中、AIの安全性や倫理が注目されている。類似の事例も増え、技術の普及とリスクのバランスが課題となっている
健康な心血管を保つための食事、指圧、運動の実践方法を解説。心臓病予防のヒントが満載です!
専門医が語る乳がんリスクの主な要因と予防のポイントを解説。生活習慣の見直しで健康を守りましょう。