英国人のピーター・ハンフリー氏は昨年11月、2014年中国でテレビ自白を強要されたとして、英放送規制当局に対して中国国営CCTVの放送許可の取り消しを求めた。写真はハンフリー氏が14年、中国で受けた裁判の様子(JOHANNES EISELE/AFP/Getty Images)

英放送規制当局、テレビ自白強要の中国国営CCTVを調査へ

英国の通信・放送規制機関である英国情報通信庁(Ofcom、オフコム)はこのほど、中国国営中央テレビ(CCTV)が英市民のピーター・ハンフリー(Peter Humphrey)氏の自白映像を英国内を含め、世界に向けて放送したことについて、正式に調査を始めたとした。

ハンフリー氏は昨年11月、オフコムに対してCCTVの放送許可の取り消しを求める陳情書を提出した。

中国当局は2014年、当時探偵事務所を経営していたハンフリー氏と中国系米国人の妻を拘束した。中国国民の個人情報を不法に入手し、英製薬会社のグラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline)に渡したとして起訴された。夫婦は有罪判決を受けた後、2015年、英外務省の交渉によって刑期が短縮され釈放された。

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