2019年2月、トランプ米大統領は北朝鮮・金正恩委員長との会談が行われるベトナム・ハノイの国際空港に到着した(Tuan Mark/Getty Images)

<分析>ハノイ米朝会談 米国、北朝鮮そして中国共産党の思惑は

米朝の初会談から8カ月。トランプ大統領と金正恩委員長は今日、ベトナムのハノイで2回目の会談を行う。会談は2国間ではなく、実質的には背景にある中国を加えた3国間会談だ。米国、北朝鮮、中国共産党のそれぞれの狙いは異なる。

金委員長は、経済制裁の緩和や解除、そして、ベトナムや中国共産党政権を模倣して社会主義国の経済発展、産業・商業基盤の構築に取り組もうとしている。

このために、金委員長は米国および韓国と朝鮮戦争の終戦宣言を行い、国交正常化を目指す。または、韓国と半島平和協定を結ぶことを望むだろう。しかし、米国から北朝鮮への継続的な影響力に対して、中国共産党は黙って見てはいないと思われる。

▶ 続きを読む
関連記事
人気オンラインゲーム「アクシー・インフィニティ」ソフトウェアに対するハッカー攻撃で6.15億米ドル(約780億 […]
[東京 24日 ロイター] – 海上保安庁は、防衛省の情報として、24日午後に北朝鮮から発射された […]
[ジュネーブ 21日 ロイター] - 国連のトマス・オヘア・キンタナ北朝鮮人権状況特別報告者は21日、北朝鮮に対し、政治犯収容施設で劣悪な環境に置かれた多数の人々を解放するよう呼び掛けると同時に、国際社会に核問題とともにこの問題を取り上げるよう促した。 キンタナ氏は、2014年の国連調査で最大12万人が収容施設で拘束されていることが判明したとし、その後も施設に関する報告を受け続けていると述べた。
[東京 11日 ロイター] - 松野博一官房長官は11日の閣議後会見で、北朝鮮による一連の軍事的な行動について、日本や国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できないと述べた。 防衛省は11日、北朝鮮が2月27日と3月5日に発射したミサイルを米政府と連携して分析したところ、いずれも大陸間弾道ミサイル(ICBM)級だったことが分かったと発表した。当該ミサイルの最大射程での発射試験を行う前に
[ソウル 4日 ロイター] - 米国の北朝鮮研究サイト「38ノース」は4日、商業衛星写真を基に、北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)核施設の活動が活発化しているとの見方を示した。 核分裂性物質の生産が行われているほか、施設拡大に向けた基礎工事が進められており、近く実験用軽水炉(ELWR)の稼働が始まる可能性があるという。ただ、プルトニウム抽出のために使用済み核燃料を再処理する放射化学実験室の能力拡大に向けた