評論
APECで激しく衝突する米中 中国の策略を分析
世界各国に注目されている米中貿易戦争。18日に閉幕したアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議でも米中両国は通商問題に関して、真っ向から対立した。その影響で首脳宣言の採択は断念された。首脳宣言の見送りは、1993年APEC首脳会議の開始以降初めてで、異例中の異例と言える。
APECの会議でペンス米副大統領は再び中国の不公平な貿易慣行を批判した。いっぽう、習近平主席は、中国は「発展途上国」と強調し、米の批判を交わした。11月末に米中首脳会談が予定されているが、果たして成果をあげることができるのだろうか。
APEC首脳会議に出席したペンス米副大統領は17日、APEC・CEO(最高経営責任者)サミットで演説を行い、中国側の不公平な貿易慣行と、市場が閉鎖的であることを批判した。
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