10月25日、ホワイトハウス内で開かれたベイルート攻撃35周年式典で登壇したトランプ大統領(STR/AFP/Getty Images)
分析

<米中貿易摩擦>「ワシントンか北京か」選択を迫られる世界各国

世界の二大経済大国・米国と中国の間では、激しい貿易紛争をはじめ、さまざまな問題をめぐり緊張が高まっている。米中の専門家は、両国関係の悪化は、表面的には通商分野の衝突によるものだが、根本には民主主義対共産主義のイデオロギーや価値観をめぐる対立と闘争があると分析する。

米ジョンズ・ホプキンズ大学国際教養学科のハル・ブランズ(Hal Brands)教授は最近、米中両国の価値観に根ざした根本的な違いが米中関係に及ぼした影響は、「私たちの認識をはるかに上回っている」と語った。

ブランズ教授は10月18日、ワシントンD.C.のブルッキングス研究所で行われた『価値観による米中の競争への影響』と題したセミナーで、「アメリカは自由で民主的な国として、自由民主主義が強くなることを望んでいる。いっぽう権威主義国家の中国は、共産党政権の権力と生存を維持できる国家秩序の確立を望んでいる」と述べた。

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