なぜ孔子は弟子の「道徳的な行い」を間違いだと指摘したのか
春秋時代を生きた中国の大思想家・孔子には数千人の弟子がいたと伝えられるが、中でも有名だったのは子貢と子路だった。子貢は魯の国(現在の山東省南部)の商人で、常に諸国を渡り歩いていた。一方の子路は勇猛果敢で武勇に長けた人物だった。
魯の国には、他国で奴隷とされた自国民を見つけた場合、身代金を支払いその者を魯の国まで連れ戻せば、国が身代金を補てんするという法律があった。国民が互いに助け合うことを奨励するこの法律は非常に良いものとされた。ある日、子貢が一人の奴隷を見つけ、身代金を払って自国に返した。政府が賞金を彼に渡そうとすると子貢はこれを拒否した。一般人なら子貢は金銭欲のない高尚な人物だと思うだろう。
しかし子貢の行いは不適切だったと孔子は指摘した。「子貢、あなたは間違っている」と孔子は言った。「あなたがこのようにしたから魯の国民はもはや同胞を救わないかもしれない。奴隷を解放して政府から賞金をもらえば子貢より道徳性がないこととなる、かといって賞金をもらえないなら損をする一方だ。だから多くの人は遠慮しかねない。誰もが人を助ける時に迷いが生じ、よくない影響が出てしまう。あなたのこういうやり方はよくない影響を社会にもたらしかねないのだ」
関連記事
中医学では、顔色、目の下のクマ、唇や舌の色、あご周りの変化などを、体調を知る手がかりの一つと考えます。診断ではなく、健康を見直すサインとして紹介します。
音や音楽は、気分だけでなく心拍やストレス、睡眠にも関わる可能性があります。音楽療法と音による癒しの違い、日常での取り入れ方を紹介します。
なかなか眠れない夜におすすめの就寝前エクササイズ6選。山のポーズ、ワイパー運動、ボックス呼吸法、漸進的筋弛緩法など、ベッドの中で簡単にできるストレッチで心身の緊張をほぐし、質の高い睡眠へと導きます
頭に浮かぶ考えは、本当にすべて自分自身のものなのでしょうか。脳科学や心理学、哲学、宗教、文学の視点をたどりながら、思考が生まれる仕組みと、それに振り回されず自由に生きるためのヒントを探ります。
新研究では、植物由来の肉や乳製品の代替品に、動物由来製品より多くの添加物が含まれる傾向が示されました。