日華懇、エルサルバドルの断交で台湾支持を表明
中国当局の「札束外交」で、中米エルサルバドル共和国は8月21日、台湾政府と国交を断絶し、中国と新たに外交関係を結ぶと発表した。日本・台湾の関係強化を目指す超党派議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)の古屋圭司会長と木原稔事務局長は30日、東京都内の台北駐日経済代表処(駐日大使館に相当)を訪れ、今後引き続き台湾を支持するとの決議文を手渡した。台湾メディアの中央社が31日伝えた。
日華懇は同決議文で、エルサルバドルの断交について、「経済力を後ろ盾にした中国の圧力には抵抗し難く、無力感を感じた」として、遺憾の念を示した。
また、今後台湾に対する日本の支援方法として、国際社会に向けて台湾の日本への影響力をアピールしていくと同時に、第3国における日台経済協力を提案した。
台湾の謝長廷・代表(大使に相当)は、古屋氏らと会見し、感謝の意を述べた。謝代表は、近年、中国当局が台湾への政治圧力を強化し、台中関係を悪化させたと批判した。代表は今後、日本、米国など自由・民主理念の近い各国政府との連携・友好関係を一段と発展させ、国際社会における台湾の地位を向上していくと表明した。
エルサルバドルの国交断絶を受けて、台湾と外交関係を維持している友好国の数は17カ国となった。
過去18年間、中国側からの巨額な経済支援を受けた中米やアフリカの15カ国の政府が次々と台湾政府と国交を断絶した。
(翻訳編集・張哲)
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