「私は無罪」北京人気バンド歌手の半生
田舎育ちでありながら、北京大学を卒業した于宙(42)は、ビジネスマンとして財をなし、ミュージシャンとしても活躍した才人でした。しかし2008年、信仰を理由に当局に突如逮捕され、拷問を受け亡くなりました。生前所属していたロックバンドはいまでも中国で人気です。しかし、当局の検閲により、中国国内のインターネットで于宙の音楽や彼の死について探しても、見つけることはできません。
「死因が明らかになるまで」との家族の強い希望から、彼の遺体は今、冷凍保存されています。没後10周年に際し、彼の妻や家族、友人は大紀元の取材に応じて、彼の半生を振り返りました。
于宙は1966年5月20日、中国北東部の吉林省で生まれました。父親は当時としては高学歴の大卒者で、母親は小学校の教師。外国文学を愛し1985年に北京大学に入学。フランス文学を専攻しました。卒業後は北京の外国語局で翻訳の仕事に就きました。
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