格安航空会社の発着を担う成田空港第3ターミナル。参考写真(JIJI PRESS/AFP/Getty Images)
日中関係

成田空港騒ぎ、北京「火消し」に躍起 ちらつく日本懐柔策

日本の成田空港で1月24日夜、格安航空会社(LCC)の上海行の便が欠航になり、一部の中国人乗客がLCC側の「対応不備」に強く抗議し、逮捕者の出る騒動を起こした。中国国内では反日ムードが一気に高まったが、「火消し」に奔走したのは中国政府だった。素早い鎮静化への動きには、中国主導の大規模経済圏構想「一帯一路」において、日本政府の協力を引き出すことを見越した、北京の懐柔戦略がちらつく。

成田空港、LCC欠航で苛立った中国人乗客が暴れる 傷害容疑で1人逮捕

日本の成田空港で1月24日夜、日系格安航空会社(LCC)ジェットスターの東京発上海行きの便が、到着地の悪天候により欠航になったため、搭乗予定の中国人搭乗客約100人が、空港内で足止めとなった。複数のメディアによると、航空会社による待遇不備に怒った一部の中国人客が抗議し、中国国歌を歌うなどの騒動を起こした。中国人の男1人が、航空会社職員に対する傷害と暴行の容疑で逮捕された。

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