中国伝統文化百景
道を失って堕落した殷からの誡め
商(殷)(前1600頃~1046年)は天乙(湯)から帝辛(紂王)までの30代を経た。殷の後期に入ると、次第に先王の道から逸れてしまい、紂王の代にいたると、道を完全に失い、堕落しきった。
帝甲は淫乱であった。帝武乙になると、無道の状況がより深刻になった。彼は人形をつくってこれを天神とよび、これと博(すごろく)をすることにして、人に天神の代行をさせた。そして天神が勝たないと侮辱した。また、革の嚢(ふくろ)をつくって血をもり、仰いでこれを射て、「天を射る」といって遊んだ。しかし、この武乙が黄河と渭水の間で狩猟したとき、にわかに落雷があり、彼は雷に打たれて死んだ。
その子の帝太丁が立った。帝太丁が崩じて、その子の帝乙が立った。帝乙が立ってから、殷はますます衰えた。帝乙が崩じて、少子の辛が立った。これが帝辛であり、人々が紂とよんだ暴君である。
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