11月17日、宋濤・中国共産党中央対外連絡部長(前列左から2番目)が特使として北朝鮮に到着した。写真は2016年5月17日中国北京で開催された第5回中国・欧州政党ハイレベルフォーラムに出席した宋濤氏の様子。(大紀元資料室)

中国当局特使 北朝鮮ナンバー2と会談、専門家「大きな成果はなさそう」

中国の宋濤・共産党中央対外連絡部長は習近平国家主席の特使として、17日午後北朝鮮・平壌で朝鮮労働党中央委員会の崔龍海・副委員長と会談した。崔副委員長は金正恩政権ナンバー2の人物だ。北朝鮮国営通信社の朝鮮中央通信によると、宋氏は北朝鮮側に対して、10月25日に閉幕した中国党大会の結果を報告したほか、金正恩委員長宛ての贈り物を託したと伝えた。具体的にどのような品物なのかは言及しなかった。

中朝当局双方の声明や政府系メディアの報道では、北朝鮮の核開発問題や対朝経済制裁については触れなかった。しかし海外メディアの多くは、中国党大会の閉幕とトランプ米大統領の訪中の直後に、宋氏が特使として北朝鮮に派遣されたのは、北朝鮮の核・ミサイル問題をめぐって北朝鮮側と議論するためだ、とみている。

中国当局の高官が前回、訪朝したのは2015年10月。また、中国共産党の第17回党大会、第18回党大会と今回の第19回党大会の閉幕後に、北朝鮮、ベトナムとラオスに、党大会の結果を報告する特使を派遣した。しかし、第17回と第18回は北朝鮮が特使の訪れる最初の国だった。今回はベトナムなどに次ぎ最後の国となった。

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