金正男氏息子の滞在先、中国ではない=韓国国情院
金正恩(キム・ジョンウン) 労働党委員長の異母兄の金正男(キム・ジョンナム)の息子・金韓松(キム・ハンソル)氏の所在について、韓国の情報機関・国家情報院はこのほど、取りざたされている中国滞在中との情報を否定し、「安全なところにいる」と所在を把握しているとしたが、具体的な場所は明かしていない。韓国メディア・聯合ニュースが2日に報じた。
韓国紙・中央日報は10月30日、中国国家安全部がハンソル氏の暗殺を企む北朝鮮工作員2人を逮捕したと報じた。そのため、韓松氏とその家族が中国に滞在しているとの憶測が出た。
金正男(キム・ジョンナム)氏が2月にマレーシアのクアラルンプール空港で暗殺されたのち、ハンソル氏の要請を受け、千里馬民防(脱北者支援団体)はアメリカ、オランダ、中国の協力のもと、マカオから台湾経由でハンソル氏とその家族を安全な場所で保護しているとの声明を出した。現在、ハンソル氏らの所在は明らかにされていない。
また、今回の暗殺計画に関わったのは北朝鮮偵察総局の工作員7人と報じられている。支援組と行動組・遮断組に分かれてハンソル氏の所在把握と接近ルート作りなどのために活動していたが、彼らのうち2人を捕まえたことで暗殺陰謀が明るみに出たと中央日報の記事で伝えた。中国公安部は10月18日から北京で開かれた党大会を機に、国内で行われた北朝鮮の工作活動を厳しく監視したところ、暗殺計画を事前に把握したという。
ハンソル氏は2011年10月にマカオを離れ、ボスニアに留学し、パリ政治学院に留学していた。おじの金正恩氏には批判的だった。
(翻訳編集・李沐恩)
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