米国務長官、イラクのシーア派民兵にイランへの「帰国」求める

[リヤド/ドーハ 22日 ロイター] – ティラーソン米国務長官は22日、イラクで過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討に協力していたイランが支援するイスラム教シーア派の民兵とイランの軍事顧問団に対し、イランへの帰国を求めた。

イラクおよびサウジアラビア政府との合同会議後の会見で述べた。

米国は、イランがイラクとシリアでISが劣勢となった状況を利用して影響力を拡大することを懸念しており、サウジアラビアなどのスンニ派も同じ立場を取っている。

長官はサウジアラビアのジェベイル外相との共同記者会見で「ダーイシュとISに対する戦いは終わりに近づいており、イラクにいるイランの民兵は帰国する必要がある。イラク国民が支配権を取り戻せるよう、イラクにいる海外の戦闘要員は帰国しなければならない」と述べた。

イラクではISが国土の3分の1を占領したことを受けて2014年に「人民動員隊(PMF)」が創設された。PMFの兵士はイランで訓練され、資金援助も受けている。

米政府高官はティラーソン長官がPMFとイランのイスラム革命防衛隊(IRGC)の特殊部隊クッズフォースについて言及したと説明した。

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