海外旅行を利用してネット封鎖が突破できるソフトウェアを入手する中国人が後を絶たない。(NICOLAS ASFOURI/AFP/Getty Images)

当局ネット封鎖を強化 あの手この手で規制をかいくぐる中国人 

中国では海外旅行が最近ブームとなり、毎年数千万人もの中国人が海外旅行を楽しんでいる。だが彼らが国外で楽しんだのは旅行だけではないようだ。中国でバーチャルプライベートネットワーク(仮想プライベートネットワーク、VPN)の使用が規制された影響で、海外旅行を利用してネット封鎖が突破できるソフトウェアを入手する中国人が後を絶たない。

VPN接続はネット封鎖突破ソフト(「翻牆」ソフト)と並んで、中国国内に居住する人々が当局のインターネット検閲システム「グレートファイヤーウォール」をかいくぐって海外の情報にアクセスするための必須の手段だ。だが今年7月、中国当局は大手通信会社各社に対し、個人ユーザーによるVPN接続をブロックするよう通達を出した。

また公安部は7月17日、緊急通知を出して市場に出回っているさまざまなネット封鎖突破ソフトを販売しないよう求めた。また、中国を訪れる外国人にもおなじみの自由門(フリーゲート)や、無界浏覧、藍灯(ランタン)、賽風(サイフォン)、四維、影唆といった「翻牆」ソフトを名指しで排除するようにと命じた。

▶ 続きを読む
関連記事
6歳の女児が、実験的な遺伝子編集治療を受けた後に死亡した。中国ではこうした試験を実施するための基準が異常なほど低く、研究型病院の承認さえ得れば、研究者はこのような議論を呼ぶ臨床試験を進めることができる。
英誌「ネイチャー」に掲載された中国名門大の論文2本が撤回。研究チームの原データ改ざん疑惑が浮上し、大学幹部の更迭にも発展している。
高級ブランド大手エルメスのアクセル・デュマ執行会長は、消費動向を判断する指標として豚肉価格に注目していると明らかにした。豚の生体価格は約10年ぶりの低水準に落ち込み、養豚企業の赤字も拡大している
中国系カナダ人の女性はNATOでの実習中にスパイ活動を行った疑いで逮捕された。中共が海外人材を利用してひそかに情報を収集する手法に、改めて批判が集まっている
リンゴ1個約1万円? 上海に登場した「リンゴ専門店」同じ品種はネットなら数百円で買えるのに1万円。一方で、狙いは価格ではなく「話題性」だという見方も