中朝国境に張られるフェンス(Kevin Frayer/Getty Images)

金政権崩壊論を容認する中国当局、同盟関係解消を意識か

中国当局は、核・ミサイル開発を加速している北朝鮮金正恩政権に対して、忍耐力を失いつつあるようだ。北京大学国際関係学院の賈慶国・院長は9月11日、オーストラリア国立大学の学術サイト「東アジア・フォーラム」で『北朝鮮での最悪な状況に備えるべき時期になった(Time to prepare for the worst in North Korea)」と題する論文を発表した。専門家は、中国当局が北朝鮮との同盟関係解消を意識し始めた可能性があると分析した。

賈院長は同論文で、中国当局は金政権の崩壊に備えて、米韓と一日も早く対応策を議論するべきだと提案した。「戦争が現実となった時、中国は準備をしなければならない。この状況下で、中国(当局)は関係国と不測事態について積極的に対応策を話し合うべきだ」とした。

また「金政権崩壊後、誰が北朝鮮の核武器を管理するかについて、北京(中国当局)は米国と議論する必要がある」と賈院長は主張した。

▶ 続きを読む
関連記事
人気オンラインゲーム「アクシー・インフィニティ」ソフトウェアに対するハッカー攻撃で6.15億米ドル(約780億 […]
[東京 24日 ロイター] – 海上保安庁は、防衛省の情報として、24日午後に北朝鮮から発射された […]
[ジュネーブ 21日 ロイター] - 国連のトマス・オヘア・キンタナ北朝鮮人権状況特別報告者は21日、北朝鮮に対し、政治犯収容施設で劣悪な環境に置かれた多数の人々を解放するよう呼び掛けると同時に、国際社会に核問題とともにこの問題を取り上げるよう促した。 キンタナ氏は、2014年の国連調査で最大12万人が収容施設で拘束されていることが判明したとし、その後も施設に関する報告を受け続けていると述べた。
[東京 11日 ロイター] - 松野博一官房長官は11日の閣議後会見で、北朝鮮による一連の軍事的な行動について、日本や国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できないと述べた。 防衛省は11日、北朝鮮が2月27日と3月5日に発射したミサイルを米政府と連携して分析したところ、いずれも大陸間弾道ミサイル(ICBM)級だったことが分かったと発表した。当該ミサイルの最大射程での発射試験を行う前に
[ソウル 4日 ロイター] - 米国の北朝鮮研究サイト「38ノース」は4日、商業衛星写真を基に、北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)核施設の活動が活発化しているとの見方を示した。 核分裂性物質の生産が行われているほか、施設拡大に向けた基礎工事が進められており、近く実験用軽水炉(ELWR)の稼働が始まる可能性があるという。ただ、プルトニウム抽出のために使用済み核燃料を再処理する放射化学実験室の能力拡大に向けた