大紀元コラム
2つの重慶事件から見る習・江攻防の先行き
多事の秋だった2012年。同年2月、当時重慶市副市長で公安局長だった王立軍が、亡命を求めて米国総領事館に駆け込むという事件が起きた。秋に第18回党大会を控えていただけに、事件は激震を起こした。のちに、江沢民派の薄熙来や周永康らがクーデターを計画していたことが明らかになった。当時の政治局委員を務めていた薄熙来は重慶市委書記と党内のすべての役職を解かれて失脚した。王立軍亡命未遂事件が引き起こした嵐は、今も収まっていない。
5年後の今年も中19大を控え、最高指導者層の次期人事をめぐる熾烈な駆け引きが続いている最中、7月15日、同市トップの孫政才重慶市委書記は解任された。重慶の政界はまたもや大揺れに揺れた。解任された理由は明らかになっていないが、政界内部で何かが着々と進められているのは確かだ。
一つ目は、事件の起きたタイミングだ。薄熙来が失脚した2012年も孫政才が失脚した今年も、中共指導者層が5年一度の人事刷新を図る共産党全国大会が、秋に開催される。政局にとって敏感な年でもある。
関連記事
友達同士なんだから、ちょっと盗み聞きしたくらい、どうってことないだろう? もし本当にそういう話だったなら、どん […]
「臓器提供による安楽死」という衝撃的な提案の背景には、移植医療のために「死の定義」を都合よく書き換えてきた歴史がある。生物学的には生きている人間からの臓器摘出という、医療倫理の暗部と欺瞞を鋭く告発する
中国の輸出急増と貿易黒字拡大を受け、米欧など世界的な反発が強まっている。関税逃れのためのサプライチェーン迂回や見せかけの脱中国化が進む中、過剰生産を世界に押し出す中国の経済モデルへの圧力が本格化している
G20で際立った各国の「対中包囲網」。安価な輸出攻勢や人民元の過小評価に対し、世界が突きつける厳しい視線と協調の課題、そしてかつてのプラザ合意の再来を模索する国際社会の動向を読み解く
孔子が説く「好学」の真意を『論語』学而篇第十四章から読み解く。学ぶことの本来の喜びとは何か。物欲や名利にとらわれず、徳を修め日々自らを正す楽しさを見出すことこそが真の学びであると伝える、深い示唆に富む解説