ルネサンス時代のイタリア

ナイフに刻まれた楽譜は何のためのもの?

16世紀ルネサンス時代のイタリアで、食事会やパーティーで使われていた珍しいナイフがあります。ブレード(刃の部分)の両面に異なる楽譜が刻まれたノーテーション・ナイフ(notation knife)と呼ばれるもので、現在はイギリスのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館や、フィッツウィリアム美術館など世界各地の博物館に収蔵されています。

ナイフは肉を切り分けるために使われたとする説もありますが、なぜ楽譜が彫刻されているのかについては、いまだに分かっていません。ナイフのブレードの片方に刻まれているのは食前の祈り用の歌で、もう片方は食後の感謝の祈りを捧げる歌。ナイフのセットが全部揃えば、コーラスができるのです。

イギリス王立音楽大学のコーラス団がこれらの楽譜を全部集め、実際に歌いました。すると非常に荘厳で美しい音色になりました。

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