ルネサンス時代のイタリア

ナイフに刻まれた楽譜は何のためのもの?

16世紀ルネサンス時代のイタリアで、食事会やパーティーで使われていた珍しいナイフがあります。ブレード(刃の部分)の両面に異なる楽譜が刻まれたノーテーション・ナイフ(notation knife)と呼ばれるもので、現在はイギリスのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館や、フィッツウィリアム美術館など世界各地の博物館に収蔵されています。

ナイフは肉を切り分けるために使われたとする説もありますが、なぜ楽譜が彫刻されているのかについては、いまだに分かっていません。ナイフのブレードの片方に刻まれているのは食前の祈り用の歌で、もう片方は食後の感謝の祈りを捧げる歌。ナイフのセットが全部揃えば、コーラスができるのです。

イギリス王立音楽大学のコーラス団がこれらの楽譜を全部集め、実際に歌いました。すると非常に荘厳で美しい音色になりました。

(翻訳編集・豊山)

 

関連記事
肩の柔軟性と筋力を高める6つのエクササイズを実践すれば、可動域を改善し、肩こりや日常の不快感を和らげる効果が期待できます。
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。
神韻芸術団2025年日本公演間近、全国42公演予定。伝統文化復興を目指す公演に観客の支持と絶賛の声が相次ぎ、チケットも記録的な売上を上げている。