「三陸国際芸術祭2017」三陸沿岸に三陸とアジアの郷土芸能が集結

8月5日から19日まで、三陸沿岸地域(岩手県大船渡市、青森県八戸市)を舞台に「三陸国際芸術祭~営みからアートへ。~」が開催される。本芸術祭は、三陸地域で古くから脈々と受け継がれてきた「郷土芸能の魅力の発信」と「世界の芸能との交流」を目的に、2014年から毎年開催されている。

2011年の東日本大震災の被災地である三陸沿岸地域は、津波により多くのものが流されてしまった。一方で、三陸沿岸は、世界でも類を見ない芸能の宝庫であり、獅子舞、神楽など2000もの郷土芸能が存在している地域でもある。芸能により培われたコミュニティの絆が、地域の復興を後押ししてきた。

悠久の時の中で、自然災害といった人類の制することのできない事象と対峙し、人々は悲しみ、葬い、祈る中で「表現」を生み出してきた。人が暮らすところに祭りがあり、「営み」の中心で祈りと希望を唱え続けてきた。

三陸の郷土芸能は、こうした原始的な表現の結晶であり、現在に伝えるひとつの形である。そして、世界の片隅には三陸の芸能のように、営みから生まれた多様な表現が点在している。今年の芸術祭では、三陸とアジアの郷土芸能、夜神楽、現代アートなど多種多様なステージが展開される。

(編集・岳進)

関連記事
白キクラゲやレンコンをはじめ、免疫力を高める10の食材を紹介。伝統医学と現代科学が推奨する抗炎症効果で、肺を潤し冬を快適に過ごす方法を提案します。
新たな研究により、男性における自閉症の発症リスク上昇には、Y染色体が関与している可能性が示されました。男性では自閉症が女性より約4倍多く見られる一因として、Y染色体が自閉症リスクを特異的に高めていることが明らかになっています。
朝食のタイミングを調整することで、2型糖尿病の血糖値管理が改善する可能性があることが新しい研究で明らかに。運動と食事のタイミングが血糖値に与える影響を探ります。
神韻芸術団2025年日本公演間近、全国42公演予定。伝統文化復興を目指す公演に観客の支持と絶賛の声が相次ぎ、チケットも記録的な売上を上げている。
食品添加物「カラギーナン」が健康に与える影響についての新しい研究結果を紹介。インスリン感受性や炎症の悪化と関連があり、摂取を控える方法も提案します。