凶悪事件

ラーメン1元の値上げで殺人 店長をメッタ刺し=武漢市

中国湖北省武漢市武昌で18日、ラーメン店の客の男が店長をメッタ刺しにし、頭部を切り落とすという殺人事件が起きた。男は駆けつけた警官に逮捕された。

地元紙「武漢晩報」によると、18日正午、男は知人とともに訪れたラーメン店で、一杯につき一元(約16円)値上がりしたことをめぐって、店長と口論になった。

男は、店奥から包丁を取り、店長をメッタ刺しにした。目撃者によると、逃げる店長を男は追いかけて、路上で腕と頭部を切り落としたという。

目撃者の通報を受けて、男は駆け付けた警察に逮捕された。国内メディアによると、男は精神の障害を持つ者として、出身地の四川省で障害者手帳を交付されていたという。

この凄惨な事件について、インターネット上では中国社会の現実を悲観する声が多く書き込まれた。

「長く差別されている貧困層の怒りが積もりに積もっているからだ」「多くの国民の心が病んでいる。安易に殺人を犯す」。

中国の社会問題学者は「貧富格差が広がり、下層階級の権利が守られていない。公平・公正をたもつシステムが欠如するなど政治体制に根付く問題が、善悪に対する社会一般の認識を大きく歪ませている」と分析した。

  (翻訳編集・叶子)

関連記事
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]