マレーシアのクアラルンプールで15日、金正男氏が運ばれたとされる病院に出入りした、北朝鮮大使館の車両(MANAN VATSYAYANA/AFP/Getty Images)
大紀元評論員・謝天奇

金正男氏の後継者問題に見る 中国共産党、習派と江派の争い

  中国当局は、金正恩政権が崩壊した場合、代わりに金正男氏を新たな指導者に擁立しようと考え、金正男氏を保護してきた。金正男氏は将来、北朝鮮の新たな政権の指導者と見なされていた。

北朝鮮の金政権は長い間、前総書記の江沢民が率いる派閥の支配下に置かれていた。海外メディアも周永康、曽慶紅といった江派閥の重鎮と金ファミリーとの密接な関係や、江派閥要員が北朝鮮の核開発に関与したことを報道している。北朝鮮の最高権力を掌握してから、金正恩氏は江派閥の周永康や劉雲山と頻繁に接触していることが分かる。

一方、習近平氏の対北朝鮮戦略は、江派閥の戦略と大きく異なっており、金正恩政権と距離を置いている。国家主席に就任後5年間、今まで一度も金正恩氏と会談していない。

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