【動画】失われた大陸の断片が見つかる

アフリカのWitwatersrand大学の地質学者からなる研究チームはこのたび、インド洋のモーリシャス島の地下を調査したところ、およそ2億年前に崩壊した「失われた大陸」であるゴンドワナ大陸の断片を発見した。

ゴンドワナ大陸は、2億年前に存在したとされる超大型の大陸。現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸、インド亜大陸、南極大陸、オーストラリア大陸や、アラビア半島、マダガスカル島を含み、36億年前の岩石も存在したとされる。

同大学のルイス・アシュワル地質学教授はこのたびの発見について、大学ニュースで解説する。「地球は、大陸と海の2つの部分で構成されいるが、大陸は古く、海は『若い』。 大陸では、40億年を超える岩石が見つかるが、海洋ではそれほど見つからない、新しい岩が生まれる場所だから」。

「モーリシャス島には、900万年以上も岩は見つからないと考えられていた。 しかし、このたび、私たちは30億年前のジルコンを発見した」。

ジルコンは、主に大陸の花崗岩にあるミネラル。 そこにはウラントリウムが含まれており、地質学的な土地の変化の記録として、正確に時間の経過を記録することができるとされる。

「30億年前のジルコンが見つかったという事実は、モーリシャスの下には、超大陸にしかない古い地殻物質があることを証明している」とアシュワル教授は主張する。

このたびの研究は、権威ある科学誌Nature Communicationsに掲載される。

(翻訳編集・佐渡 道世)

関連記事
内なる不満を見つめ、愛を与える方法を通じて、心の癒しと新たな可能性を見出すヒントをご紹介します。
最新研究が脳損傷患者の意識の可能性を示し、医療や家族の対応に新たな光を当てます。
GoogleのAI「Gemini」が大学院生に不適切な発言をし、AI技術のリスクが改めて問題視された。企業の責任が問われる中、AIの安全性や倫理が注目されている。類似の事例も増え、技術の普及とリスクのバランスが課題となっている
健康な心血管を保つための食事、指圧、運動の実践方法を解説。心臓病予防のヒントが満載です!
専門医が語る乳がんリスクの主な要因と予防のポイントを解説。生活習慣の見直しで健康を守りましょう。