中国ネットサービス大手「楽視」資金不足で株急落、張芸謀氏らに影響か
中国でインターネット動画配信からスマートフォンや電動自動車製造、電子商取引などまで幅広く事業を展開する楽視グループ(LeEco)創業者の賈躍亭会長が11月6日従業員宛てに、急激な事業拡大が原因で同社が資金不足危機に陥ったと認める書簡を公開した。中国国内株式市場では同グループ傘下企業の株価が、今月6日までの1カ月間で19.24%急落した。この経営悪化で同グループの1400人の従業員が解雇を余儀なくされた。
中国メディアによると、賈会長が書簡を公開してから、同グループ主要事業のネット動画配信サービスを展開する傘下企業、「楽視網信息技術(北京)股份有限公司」(以下、楽視網)の株価が急落し、6日だけで約8%の下げ幅を記録した。楽視網が上場する深セン証券取引所は7日、同社が「重大事項を発表する予定がある」として、上場規定に基づき楽視網の株式売買を一時停止した。
市場関係者は中国国内メディアに対して、深セン証券取引所の措置は、今後楽視網株価の一段の下落で、投資家心理の急激な悪化で、主要株価指数を始め市場全銘柄の急落を防ぐためだとの認識を示した。楽視網株価の6日の急落がきっかけで、上海市場では投資家が嫌気がさし、売り注文が優勢して、主要株価指数の上海総合は、一時心理的節目である3200ポイントを下回った。
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