法輪功の万人大パレード マンハッタンを埋め尽くす
2016年5月13日は、第17回「世界法輪大法デー」であり、創始者李洪志氏が法輪大法を公開してから24周年の記念日にもあたる。この日、世界53カ国から約1万人の学習者が米ニューヨーク市に集い、それぞれの民族の晴れ着に身を包んでマンハッタンで盛大なパレードを行った。
パレードはマンハッタンでも最もにぎやかな42番街で行われ、参加者たちはグランドセントラル駅やタイムズスクエアなどを経由しながら約3キロの道のりを3時間かけて行進した。観客数は数百万人にものぼり、今回のパレードは、この16年間で最大規模のものとなった。筆者はグランドセントラル駅の近く、42番街から左右を見渡したが、パレード行進の先頭も後尾も見えないほどの長い行列だった。
パレードは「大法洪传(法輪大法が世界に広がり)」「制止迫害(迫害反対)」「九評三退(「九評」と共産党からの脱退)」の3つのテーマで分かれて、計600人で構成されたニューヨーク、台湾、カナダの「天国楽団」がそれぞれのグループを先導した。
観客の声:「真・善・忍」は世界の普遍的価値観
ニューヨーク市立博物館に勤務する歴史学者のリチャード・ナクレリオ氏は「私は法輪功を支持しているし、もちろん彼らのことも支持している」と語った。また、同氏は歴史研究家として共産党が恐怖政治で国を統治してきたことをよく知っている。「(法輪功によって)人々が幸福になり、何事も恐れなくなるため、共産党政権は直ちに取り締まる。だが、真・善・忍は全人類共通の価値観だ。もし誰かがこの価値観を否定するなら、それは全人類を否定することになる」
国連に勤務するアンゴラの女性は、パレードの様子をひたすら写真に収めていた。取材に対し、彼女は興奮した面持ちで語った。「法輪功のパレードを見るのはこれが初めてです。壮観ですね!」国連でも、中国共産党関係者の傲慢さを感じているという。「迫害は共産党の本性を現している。」
ローマから旅行に来ているという夫婦は、法輪功が迫害を受けていることはイタリアでも聞いていたが、生きた人間から臓器を摘出しているという話は初めて聞いたと語った。夫のロッコ氏は「法輪功がニューヨークでこのように盛大なパレードを行うことには大きな意義がある。全世界に中国共産党の悪事を知らしめるべきだし、特に各国の政府は立場をはっきりさせるべきだ」と述べた。
オランダ人医師ファン・エックリと彼の同僚である心理学者のヘレン・ベロウィックス氏はパレードに喝采を送り続けていた。彼らは法輪功と真・善・忍という考え方を支持しているという。なぜなら「これは全人類に共通する価値観だから」。精神科医のファン・エックリ氏は修練に対し独特の見方をしており、法輪功の学習者たちが頑張り続けるように激励している。「座禅を組んで瞑想すると、自分自身の正のエネルギーが世界中の全ての正のエネルギーと一体化し、迫害者たちの負のエネルギーを打ち消していきます。そして自分の内面に向かってより修練を積むことで、自身の正のエネルギーを増強させることができます。」
パレードの生中継が中国人視聴者に感銘を与えた
今回のマンハッタン大パレードの様子は新唐人テレビによって生中継されていたため、その中継を見た多くの人がフェイスブックや、電話、電子メールなどで法輪功に対する称賛の言葉を残した。
中国からやってきた広州の元教師、余春光氏は「法輪功は前世紀末に李洪志先生が公開された。これは中華民族にとってまさに天の恵みであり、中国共産党による暗黒の独裁政権下に置かれている人々に、生きることの意味や奮起に値する目標を与えてくれた。法輪功が提唱しているのは、健康な体を作ることだけではない。真・善・忍の理念は、中華民族の優れた伝統文化を継承させ、その力を発揮させるのだ。これは苦難の道を歩んでいる中華民族の精神を全面的に昇華させるものであり、中国人にとって自己を救済する千載一遇のチャンスだ。」
台湾大学政治学教授の明居正氏は「このように(法輪功の)規模が次第に大きくなってきていることは、目覚めた人が増え、法輪功問題の深刻さに気づいた人がますます増えていることを意味している。だからこそ、今年のニューヨークマンハッタンに1万人もの人々が集まってパレードを行った。これは簡単にできることではない。人類史上、特に中国の歴史において、時代の節目の一つであると言えるだろう。」
(翻訳編集・桜井信一/単馨)