中国伝統文化百景(12)

伏羲と「先天八卦」

1、「先天八卦」

一般的に、伏羲が画いたとされる「八卦」を「先天八卦」とし、文王が画いた「八卦」を「後天八卦」としている。「八卦」はまた「河図」と「洛書」とも関係しており、四者の関係については幾つの説があるが、ここでは主に伏羲の「先天八卦」を概観してみる。

「先天八卦」の先天とは普通、陰陽が未だに分けておらず、形質が未だに未成であることを言う。これに対し、「後天」は陰陽の二気が相互に交わり、万物ができることを指す。『易経証釋』は、「先天の不変に対し、後天の重きは変にあり。先天の不用に対して、後天の重きは要にある。道に由って言えば、先天は主であり、後天は従である。人事に由って言えば、皆後天にあり、先天に至ると所為は無し。」と述べている。また、「先天の易は常に静まり、後天の易は常に動く。しかし、静まる中には動くがある。故に先天は必ずや後天を生む。そして、動くにも静まるがある故、後天は先天を離れない。」とする。この解説により、「先天」と「後天」の相違点と相互関係は明らかである。

▶ 続きを読む
関連記事
古代中国の周代で行われた冠礼は、成人を年齢ではなく徳と責任の成熟で認める儀礼だった。日本の元服にも継承された「成人という身分」の原点を探る。
同じ家族でも異なる自閉症の姿――鍵は2つの遺伝的要因にあった。最新研究が示す遺伝の仕組みと、重度自閉症に希望をもたらす治療の可能性を丁寧に解説する注目記事。
いま、「成人」という言葉は、主に「年齢」を表すものとして使われています。「何歳からが大人か」という数字の話はよ […]
睡眠は「良い・悪い」だけでは測れない。研究が明かす5つの睡眠パターンと脳への影響を解説。自分の眠りの癖を知り、心と体を整えるヒントが見えてくる注目記事。
もう2026年?もう1週間たったのに、年が始まった気がしない。同じ感覚の人、きっと多い。無理に切り替えなくていい。焦らなくていい年明けの話。