迫害停止

「 親愛なる習近平主席 」ニューヨーク・タイムズ紙面に法輪功の友 公開状 

 中国で非合法化されている気功法・法輪功の支援組織である非営利団体「法輪功の友」(米ニュージャージー州拠点)は28日付け米紙ニューヨーク・タイムズに、「習近平中国国家主席あての公開状」と題した公開状を、全面広告として出した。組織は、訪米中の習氏に対して、中国当局が違法と定めている法輪功への迫害をやめることと、中国社会の民主主義と法の支配の実現を求めた。

 「親愛なる習近平主席へ」の書き出しで、手紙は始まる。精神修養の伝統的な気功法・法輪功に対する迫害の背景がつづられている。

 1999年、当時の江沢民主席が、共産党員数(7000万人)を超えた法輪功(1億人)の勢力を脅威とみなし、「根絶やしにする」と宣言したのち、厳しい弾圧を始めた。国際人権団体フリーダム・ハウスの情報を引用し、1億人を数えた学習者のうち、数十万人が強制労働を受け、また拷問で数千人が死亡したと、同組織は伝えた。

 「迫害は拷問の枠を超えた」と手紙には記されている。カナダの人権弁護士デービッド・マタス氏と同政府の元高級高官デービッド・キルガー氏は2006年、刑務所、警察、医療が組織となって、収容されている法輪功学習者を生きたまま臓器を移植用に抜き取り、移植希望者へ販売しているとの調査報告書を発表した。これによると、2001年~2005までに、すくなくとも4万1500人の法輪功学習者が強制的な臓器収奪で死亡した。

 法輪功の情報を伝えるサイト「明慧ネット」によると、この弾圧で、法輪功を学ぶ本人のみならず、家族や友人、支援した人権団体や弁護士など、数百万人が社会的ないやがらせを受けた。特別警官の監視、理不尽な罰金、土地収用、失職、子どもに対する強制退学など。

 団体は手紙を通じて習近平氏に「中国の国家主席として、何を受け継ぐべきかを考えてほしい」と訴え、国内の人権状況を改善する制度への改革を求めた。また、中国本土や、日本を含む海外では、法輪功の迫害を指揮した江沢民元主席を、大量虐殺罪などで告訴する運動が起きており、裁判の実現も訴えた。

 手紙は習近平氏へ選択を迫った。「あなたは共産党の専制政治を終わらせ、独立した司法制度と民主主義を実現し、言論・出版・信教の自由を保証した、中国の国家主席として名声を上げることができる」「国際社会から歓迎され、信頼と尊敬に基づく真の友好関係を築くことができる。そうすれば、中国の人々は代々にわたり、(主席として)あなたを称え、名声を忘れないだろう」

(翻訳編集・佐渡 道世)

関連記事
中国の中南大学湘雅第二病院に勤務していた羅帥宇氏が、不審な死を遂げた。生前の録音から、同病院が臓器移植研究のために子供のドナーを求めていた可能性が浮上。彼の家族は、羅氏が病院告発を計画していたことから口封じされたと主張している。
新築ホテル泊まったら内装のにおいがひどかった。滞在翌日子どもが川崎病を発症。ここでも、工事をした業者と管轄政府部門との癒着、賄賂などの存在があるに違いない。公式見解ほど、真実を覆い隠す「嘘」であるということだろう。一般人にできることは、新築ホテルには泊まらないことだ。
子どもは家族を従わせるための「人質」にされる。中国で子を持たないのはある意味「勝ち組」。そして子が産まれなくなるのは、滅びへの原初的第一歩。生まれても不幸にしかならないのなら、誰でもそうする。
まるで凶悪犯扱いの、中国の駅での恐怖な「安全検査」 恐怖を抱くものは、正常ではないというが、まさに。
攫われた子どもたちはどこへ? 中国に存在する「乞食ビジネス」の闇 共感を感じるというミラーユーロンが変異したか消えてしまった非人間の悪行は留まる所を知らない。どうすれば、人間でいられるのだろうか? 中共という闇の根源を実歴史の教訓としなければならない。