生命の不思議

科学者リプトン氏:人間はDNAに支配されない 自分で遺伝子を選択できる

身体の基本的な設計図ともいわれるDNA。目や髪の色だけでなく、その人の習慣や障害の有無、ガンの罹患率に至るまで身体の全てを決めていると言われている。その一方で、人間はDNAの支配下にあるわけではなく、自分で遺伝子を選択することができると主張する科学者がいる。

幹細胞生物学者のブルース・リプトン博士(Bruce Lipton, Ph.D.)は、人体を動かすものは遺伝子ではなく、思考であると主張する。「実際は、我々の思考が遺伝子や行為を決めているのです」

彼はドキュメンタリー番組「Biology of Belief」の中で、次のように話す。「遺伝だから仕方ない、と人は思いがちです。この考え方がさらに前に進めばどうなるか。自分に責任を持たなくなるでしょう。変える努力をしても仕方ない、という感じでね」

▶ 続きを読む
関連記事
抗生物質だけでなく、身近な薬も腸内細菌に影響する可能性がある――。中医学では胃腸を「土」にたとえ、体を育てる基盤と考えてきました。腸の乱れを別の角度から見直すヒントです。
むずむず脚症候群はパーキンソン病リスクと関連する一方、治療薬が発症を抑える可能性も示されました。最新研究が明かす両疾患の意外な関係と、正確な診断の重要性を解説します。
冬になると腰や膝が冷え、関節が動かしにくくなる――。中医学では、こうした不調は体の内側の冷えと関係すると考えられています。かぼちゃと小豆の「いとこ煮」は、巡りを整える養生食として親しまれてきました。
透析患者の命を脅かす心筋梗塞リスクを、魚油が大きく下げる可能性が示されました。大規模臨床試験が明らかにしたオメガ3の効果と注意点を解説する注目の研究報告です。
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。