39度の酷暑 IKEAや地下鉄駅で避暑求める「納涼族」 公共マナー問題も

 中国南方の都市・杭州では8月1日から39度の酷暑が続いている。エアコンのない住居に住む人々は地下鉄駅や図書館など公共施設に涼を求めて移動する。「納涼族」と呼ばれる彼らは、各地で公共マナーの問題を起こしている。銭江晚報が4日に報じた。

 杭州の「納涼族」は今年、都会の中の避暑地として大型家具店イケア(IKEA)を選んだ。同店は今年6月にオープンした。中国国内各店舗でも見られるように、購入意図はないが長時間にわたり人目をはばからず展示品でくつろぐ人々の姿は、「見苦しい」「恥ずかしい」としてネットで非難を浴びている。

 新店舗であるイケア杭州店は清潔で広く、夏の「避暑地」として人気が高まった。気持ちのよいソファで熟睡する家族連れ、子供用ベッドで布団を掛けて眠る男性、イヤホンを付けてスタッフの注意を無視する若者―。納涼目的の来店者は後を絶たない。

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