【大紀元日本6月30日】JR仙台駅から仙山線に乗って約4分、東照宮駅で下車した。以前はもっと遠い感じがしたが、今回は駅から徒歩3分で幅広い道路に面した仙台東照宮前に着いた(図1)。阿吽2対の狛犬(図2)に守られるように建っている明神鳥居形式の石鳥居(国重文:図3)は花崗岩で、2代藩主忠宗の夫人振姫の郷里・備前国大島から運搬されてきた。この来歴は、鳥居の柱に刻まれている(図3の向かって右側の柱)。
赤い神橋(図4)を渡ると、随身門に向かう階段(図5)と両側に大きな石灯籠(34基)が並んでいた(国重文:図6)。ゆるやかな階段を上がり切る前に、重厚な随身門(国重文:図7)の全景が見えてきた。内外部とも透漆塗りで、下階は金剛柵で囲み、左右に随身像を安置している。実にバランスのとれた門と感心した。
本殿(国重文:図8)は神体を祀る建物で、内部は内陣と外陣に分かれている。大きさは桁行3間、梁間2間の入母屋造り銅瓦葺で、内外とも透漆塗りで塗装されている。各所にめっき金具をつけ、彫刻や浮き彫りをして、一口で言えば絢爛豪華な建物である。唐門(国重文:図9)は1間1戸、向唐門形式の銅瓦葺きで、透漆塗り、扉には鳳凰、麒麟、唐獅子の彫刻がされていた。
本殿横に回って塀越しに本殿軒先を見たが、唐獅子、鳥などの精巧な彫刻を見ることができた(図10)。本殿を一周してみたが横からの眺めも良く、大いに満足して女坂を下った。
この東照宮は、1649年(慶安2)8月に普請始めを行い、着工5年後の1654年(承応3)3月に完成している。造営に携わった総人数は83万4835人、総工費は2万2443両という膨大な費用になった。
仙台東照宮 仙台市青葉区東照宮1‐6‐1 電話:022‐234‐3247
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