闇銀行破綻が引き起こした取り付け騒ぎ 「全国範囲の難題」

【大紀元日本4月11日】中国江蘇省で先月、銀行が破綻するという噂による取り付け騒ぎ発生以来、同銀行のほかの支店でも同様な騒ぎが起きている。デマ流布者の拘束も伝えられているが、騒ぎが起きたのは、同地域で闇銀行が大量倒産したことにあると香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが11日の報道で伝えた。

最初に取り付け騒ぎが起きた同省塩城市射陽県ではここ数カ月、闇銀行が大量に倒産し、多くの経営者が夜逃げしている。「みんなが銀行に疑心暗鬼になった」と預金者の孫さんは同紙の取材に話した。

「彼ら(闇銀行)の利子は月利2%。10万元を預けたら、利子で生活できる」ともう一人の預金者の李さんは話す。これらの闇銀行は高利で多くの資金が集まり、国有銀行から融資を受けられない地元の小規模な製造業者の資金源にもなっていた。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の鉄鋼業は不動産不況やインフラ投資減速により縮小傾向。2025年までに鉄鋼輸出が5割減少すると指摘している
中共が誇示してきた「一帯一路」は行き詰まりを見せており、世界の少なくとも14か国で労働者への賃金未払いが発生していると指摘されている。​
キヤノンは、中国・広東省中山市にあるプリンター工場を事実上閉鎖した。日中関係が急速に冷え込む中、同工場の生産停止は中国からの生産移転と戦略的撤退の象徴として受け止められている
中国経済の悪化が続く中、多くの若者が失業や低賃金に苦しみ、親の援助に頼って生活している
かつては国際資本の非常に人気のある投資先であった中国市場は、現在では高リスクの環境とみなされている。