李鵬氏の娘、不正疑惑まみれ 「電力の李一族」にもメスが入るか
【大紀元日本4月9日】中国の元首相・李鵬氏の娘で、中国電力国際、中国電力新エネルギーの会長を務める李小琳氏をめぐる不正疑惑が報じられている。これは先月末、李鵬氏が中心となって進めた三峡ダム建設に関する汚職報道と関連するとみられ、今後李一族が腐敗取り締まりの対象になる可能性が出ている。
2月28日付の香港誌「亜洲週刊」は、李小琳氏が最近失脚した海南省の冀文林副省長の汚職疑いとかかわりがあることを報じた。昨年11月、李氏が会長を務める中国電力新エネルギーと同じ住所をもつ民間企業・香港緑色健康は、海南省で百億元(約1650億円)を超える土地を購入。取引を許可したのは当時の海南省副省長の冀文林氏だという。緑色健康の株主に李氏のほか、海南電網社の元トップで海南省電力協会の元会長の尹煉氏も名を連ねる。
香港緑色健康は、租税回避地のケイマン諸島で登録している企業によって設立されたとも同報道は指摘している。李氏が会長を務める国有企業と、株主を務める民間企業との間で複雑な投資関係が存在し、租税回避地の企業はこれらの取引の中で重要な役割を果たしたという。
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