中国建設銀行 延滞融資が大幅増加 「潜在的危機」と総裁
【大紀元日本8月28日】中国第2位の銀行、中国建設銀行が25日発表した1~6月期決算は、純利益が前年同期比13%増の1197億元(約1兆9152億円)だった。ただ、返済期日を過ぎた延滞融資残高が大幅に増加したことは、「潜在的な危機」になっていると同行総裁の王洪章氏は警戒感を示した。
王総裁は26日の記者会見で、不良債権残高は貸出金の0.99%にとどまっているが、昨年と比べ大幅に増えていることを認めた。また不良債権「予備軍」となる延滞融資は年初より134億元増の904億元(約1兆4345億円)、貸出金の1.12%を占めている。
「不良債権比率は1%以下に収まっているが、圧力が大きい」。王総裁はこのように話し、「延滞融資残高が大きく上昇したことは、潜在的な不良債権危機となっている」との見方を示した。景気減速が融資先企業の経営状態を悪化させていることが延滞融資の増加につながったという。
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