中国第三の大河・淮河 奇形の魚にがん村 「あと10年は続く」

【大紀元日本7月19日】60歳の中国著名環境保護活動家の霍岱珊氏は20数年間、淮河の汚染の解決に尽力し、「淮河の護衛者」とも言われている。氏はこのほど、淮河から奇形の魚十数匹を捕獲した。脊椎がらせん状に曲がっているものや、鱗が重なって生えるもの、胴体の一部が欠損しているものなど様々だ。「間違いなく水質汚染が原因だ。淮河では魚介類が一時絶滅したが、いまは徐々に戻っている。しかし、奇形の魚の比率は非常に高い」と状況を説明した。

淮河は、長江、黄河に次ぐ中国第三の大河であり、長さ1078キロ、流域面積17.4万平方キロ。河南、安徽、江蘇、山東、湖北の5つの省に跨り、沿岸の人口密度は全国の河川のトップである。80年代以降、淮河やその支流流域に化学工場がさかんに建設され、工業廃水の垂れ流しが環境に深刻な影響をもたらした。

環境への影響はやがて魚や人間に現れた。過去十数年間にわたり、淮河の沿岸では「がん村」の存在がたびたび報じられている。最近では、この地域での高いがん罹患率と水質汚染との直接的な関連性も、研究機関により初めて立証された。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。