欧州歴訪の温家宝首相 金銭外交かざすも「人権の声」消せず

【大紀元日本7月1日】6月24日から28日まで、ハンガリー、英国、ドイツの欧州3カ国を歴訪し、恒例の「金銭外交」を行った中国の温家宝首相。ところが、英独両国の首相から中国の人権問題を取り上げられた際、「(中国は)外国の指図を受けない」と厳しい言葉を返した。28日、ドイツのベルリンで行われた共同記者会見で、メルケル首相が中国の人権問題に言及したとき、温首相は突然「(通訳の)イヤホンの調子が悪い」と訴えるなどして、記者会見が一時中断されるハプニングが起きた。

経済関係の議題が中心である今回の欧州訪問において、温首相は引き続き欧州の国債を購入し、欧州経済の安定に協力することを表明した。

また同行した中国代表団は、欧州において巨額の「仕入れ」を行った模様。ドイツでは「中国代表団は約106億ユーロ相当の貿易契約を結んだ」と報じられたほか、「ダイムラーが中国で拡大投資」「中国人が88機のエアバスA320を購入」「中国はユーロ圏各国の経済危機脱出を支援」などのタイトルが、ドイツの各メディアに並んだ。

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