干ばつ・洪水にあえぐ長江流域 「治水ダム」が災いの元に=水利専門家
【大紀元日本6月18日】中国一の大河・長江は年々災害の度を増しているようだ。今年3月からの干ばつは「50年ぶり」だと言われ、中国最大の2つの淡水湖・鄱陽湖と洞庭湖を干上がらせた。しかし、6月に入り状況が一転。今度は降り続ける大雨で長江が暴れだし、干ばつだった各省に相次ぎ洪水警報が出された。13日までにすでに105人が死亡、63人が行方不明となっている。
干ばつも洪水も気候だけのせいにしてはならない。こう指摘するのはドイツ在住の中国水利専門家、王維洛氏。15日に英BBC(中国語版)に掲載された王氏の評論「廃棄ダムの運命」の中で、氏は、中国南方におけるダムの弊害、とりわけ廃棄されたダムの危険性について論じた。以下はその抄訳である。
「防洪抗旱」の役目
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