中国の食糧大量輸入、国際市場に重圧
【大紀元日本5月28日】中国では経済成長にともない食生活が急速に変化しつつある。米や小麦粉の消費量が減少し、肉類、たまご、乳製品の消費量が急増している。増加した食糧需要を自国でまかなえなくなった中国は、海外からの輸入を増やし、それにより、世界の食糧供給がいっそう深刻になっている。米VOAが伝えた。
ワシントンDCにある国際食糧政策研究所(IFPRI)研究員・張暁波氏は、中国の食糧需要問題が海外に及んだおもな理由は「飼料需要が増えた」からだと指摘した。「経済発展の初期には人々の生活が少しずつ豊かになり、肉などを食する機会も増える。動物用飼料の需要もそれにともなって伸びていく」と分析し、中国はヒト用食糧と畜産飼料の輸入が同時に増えているが、飼料のほうが大きな割合を占めていると説明した。
また、バイオ燃料の生産に、中国はアメリカからトウモロコシの輸入を増やしていると米穀物協会が明らかにしている。
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