国営系メディア、ネット書き込みを一斉に批判 言論による政権揺さぶりに警戒か
【大紀元日本2月9日】中国国営の新華社通信は2月5日、「ネット書き込み者による世論の誘導を警戒せよ」と題する記事を掲載し、「『人肉捜索』などでネット暴力が横行し、正義の名の下で世論を誤って誘導している」と批判。ネットでの発言を一層強化する動きを見せた。背後に国内外の一連の民衆運動により高まる政府批判を抑える狙いがあると見られている。
新華社の記事は、2010年12月末にトラックの下敷きとなって遺体で発見された浙江省の元村幹部・銭雲会さんの事件を引き合いに出し、「ネット水軍」と呼ばれるネット書き込み者の害を論じたもの。
新華社のほか、人民日報も先日、「ネット水軍」は世論を食い物にしていると批判し、「有効な措置を講じるべきだ」と呼びかけた。光明日報は「政府は主導権を握り、ネットという陣地をしっかり守るべきだ」と強い口調で論じた。
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