全人代代表を司教に独自任命 バチカン、非難声明

【大紀元日本11月26日】中国政府公認のカトリック教会「中国天主教愛国会」は20日、河北省承徳地区の司教に、全国人民代表大会の代表でもある郭金才神父を独自に任命した。これに対し24日、ローマ・カトリック教会は非難の声明を発表し、同会の劉柏年副主席を名指しで批判した。BBC中文ネットが伝えた。

カトリック教会では、司教はローマ法王だけが任命権を持つとされる。今までは、中国側が提示した複数候補の中からバチカンが承認した形で司教任命をしてきたが、今回の郭氏について、バチカンは承認しておらず、任命を強行すれば、改善の兆しを見せていた両国関係が再び悪化する可能性があると事前に警告もしていたという。

それを無視した今回の任命に、バチカンは不法だと表明し反発している。24日に発表された同声明では、「中国当局は、劉柏年氏の影響を受けた中国天主教愛国会の指導部がカトリック教会に損害を与える態度をとることを許している」と批判し、さらに、多数のバチカン承認司教に対し任命式典への出席を強制したことは、「信教の自由に対する重大な侵害」と非難した。

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