新疆の砂漠に渤海の水を 「海水西調」大プロジェクト、疑問視する専門家
【大紀元日本11月13日】新疆ウイグル自治区ウルムチ市で5日、「陸海統一計画・海水西調ハイレベルフォーラム」が開催された。中国東北部に位置する渤海湾の海水を大陸を横断し新疆まで引くという計画が議題。「砂漠を潤す」と謳うこの破天荒なプロジェクトは中国で大きな物議を醸している。
中国の新彊日報によると、「海水西調」プロジェクトは、海水を渤海西岸から海抜1200メートルの内モンゴル自治区に送り込み、そこから北緯42°に沿ったサグ地形(凹状地形)を利用して新疆ウイグル自治区まで給水するというもの。最終的に海水を砂漠の塩湖や盆地に送り、人造の海水河や海水湖を形成させることを目的としている。
これらの地域に引かれる海水が蒸発することによって当地の降水量を増やし、砂漠地帯の劣悪な生態環境を改善することが期待できるという。水不足、環境破壊、さらに石油・天然ガスの有効開発という新疆が抱える3つの課題を一気に解決できる画期的な計画だとフォーラムで称えられた。
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