【大紀元日本10月8日】来月11月の立冬からは、七五三・お正月・成人の日といった和服を着る機会が多くなるシーズン。日本足袋工業会は足袋をPRする目的で、末広がりで縁起のいい「八」にちなみ、10月8日を「足袋の日」と制定した。
明確な起源は分かっていないが、平安時代の貴族が履いていた下沓(しとうず)と呼ばれる靴下か、当時の猟師が履いていたとされる皮製の靴下が足袋の起源であるとされている。
足袋には、座敷足袋(岡足袋とも呼ばれる)と地下足袋(じかたび)がある。座敷足袋は、足を覆い包む和装小物で、洋服の靴下にあたる。木綿の布でできたものが一般的。日本の伝統的な履物である草履・下駄・雪駄などを履く際に用いるため、親指と人差し指の部分で袋が2つに分かれている。地下足袋は、丈夫な生地で作られた本体にゴム底を貼り付け、直接屋外で履く事ができるようになっている。
現在日本で生産されている足袋の約80%が埼玉県の行田市で製造されている。良質の木綿の産地であることから、江戸時代より藩主が下級武士に内職を奨励し、生産が始まったといわれている。他に生産地として、徳島県が有名である。
(古田)
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