新協定で香港の人民元決済自由化 急速に進む人民元の国際化
【大紀元日本8月4日】人民元の国際化を図る一環として、香港での人民元建て業務の拡大をねらい、中国人民銀行の胡暁煉・副総裁は7月19日、中国銀行(香港)と新たな「人民元業務の決済協定」に署名。さらに、香港金融管理局(NKMA、中央銀行)と人民元建て貿易決済の拡大に関する「補充協力覚書」を締結した。国営通信社が報じた。
「人民元業務の決済協定」によると、個人顧客および指定法人顧客の人民元業務に関して、同一銀行内の違う口座間での人民元建て資金の移転、または違う銀行間での人民元建て資金の移転が可能となった。また、あらゆる企業あるいは他の非個人顧客の人民元建て口座の開設が自由となり、両替に関しては上限の枠がはずされた。これまでは、人民元建て口座の開設は個人に限られ、企業は貿易決済用以外の口座開設は許されていなかった。
香港金融管理局の陳徳霖・総裁は、「人民元業務の決済協定」の締結によって、他の金融機関が香港の銀行で人民元口座の開設および各人民元関連金融サービスの提供に対する制限がなくなり、今年下半期から預金や債券以外の人民元運用金融商品が増えるだろうと述べた。
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