【大紀元日本7月21日】中国には、「官話」という言葉がある。官話とは「管理」「重視」など、見栄えはいいが、中身が伴っていない言葉を指す。最近の代表的な官話のひとつに、胡錦濤主席が打ち出した「和諧(わかい)」がある。官僚や上流社会の人々がよく口にする言葉で、庶民から批判されている。
中国共産党が政権を取ってから、さまざまな「官話」が生み出された。自分の実績を上げたり、責任逃れをするために、官僚らの間でそれらの言葉がよく使われる。それら官僚特有の言語表現は、変異した「党文化」の一端であり、時勢に応じて変遷を遂げてきた。
流行語「庶民の語録」に取り上げられた官僚たちの常套句は、いずれも使用頻度の高いものばかり。こられの決まり文句は、庶民から次のように解釈されている。
《百姓語録》 「庶民の語録」
狠抓就是開会, 全力で行うとは、会議を開くこと。
管理就是収費。 管理するとは、費用をとること。
重視就是標語, 重視するとは、標語を出すこと。
落実就是動嘴。 実行するとは、口を動かすこと。
験収就是喝酔, 検収するとは、酔っ払うほど飲むこと。
検査就是宴会。 点検するとは、宴会に赴くこと。
研究就是扯皮, 検討するとは、水掛け論を展開すること。
政績就是神吹。 政治業績とは、法螺を吹くこと。
匯報就是摻水, 報告するとは、水増しすること。
漲価就是接軌。 物価上昇とは、国際水準に合わせること。
注釈:
「接軌」=原義は、レールを連結すること、ドッキング。転じて、不完全・不完備なものを改正し、国際的な水準に達すること。
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