麻酔なし手術が常態化 北朝鮮の医療体制「崩壊状態」=アムネスティ
【大紀元日本7月17日】国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは15日、北朝鮮の保健制度に関する報告書を発表した。北朝鮮当局は国民に対し、生存のために必要最低限の医療サービスも提供していないと指摘、同国の医療体制は「崩壊状態」にあると警告した。
報告書は、ここ数年間に北朝鮮から国外に脱出した40人以上の元住民や、北朝鮮で医療支援を行った団体などからの聞き取りを基にまとめられたもの。それによると、北朝鮮では、食料不足などで人々の健康状態が悪化する一方、病院は機能しておらず、麻酔なしの手術や注射針を消毒せずに使い回すなど、実態が深刻だという。
ある北朝鮮出身の医師の証言によると、列車から転落した若者は左足を骨折し、切断手術に臨んだが、麻酔が施されなかったという。若者は後に医師に次のように話した。「5人の看護士がぼくを押さえていた。あまりにも痛かった。最初は必死に声をあげていたが、そのうち気が遠くなってしまった。意識が戻ったのは一週間後だった」
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