汚職幹部の海外逃亡、「利益連鎖」が国際化 中国当局は管理強化へ

【大紀元日本5月25日】中国国営新華社通信は24日、近年深刻化する汚職幹部の海外逃亡問題を論じる記事を掲載し、ここ30年間で約500億ドルにも上る資金を伴う逃亡劇の背後に、国際化した「利益の連鎖」が存在すると報道した。深刻な汚職幹部海外逃亡の事態を受け、当局は先月、2項目の暫定規定を出案、汚職幹部の海外逃亡による資金流出の管理を強化しようとしているという。

中国当局の機関紙「瞭望」が今年1月に発表した数字によると、ここ30年間で外国に逃亡した中国の汚職幹部は約4千人で、彼らが海外に持ち逃げした資金は約500億ドルに上るという。

汚職幹部による逃亡劇の幕開けは、自分の家族を海外へ移住させることから始まる。彼ら自身はしばらくの間、1人で国内に残り幹部職に従事し、さらなる資産を築き上げる。いったん汚職が発覚すると、家族が待つ国外へすばやく逃亡し、家族と共に海外で豪奢な生活を送ることで幕を降ろす。

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