建国60周年、強まる「愛国心」キャンペーン

【大紀元日本9月2日】中国建国記念日60周年を10月に控え、北京政府は「愛国心」をあらためて強調したいようだ。自由アジア放送によると、北京市内の多くの映画館では、8月から「愛国主義映画」が繰り返し上映されている。この映画祭のために、割引券100万枚が配られる予定だ。

なかでも、一番の目玉映画は1949年に行われた第1回の「人民政治協商会議(政協)」を描いた作品で、毛沢東や周恩来、宋慶齢らが登場する「建国大業」。香港スターの劉徳華(アンディ・ラウ)をはじめ、多くの豪華キャストが出演する。このほか、建国記念日の10月1日には、建国式典前の天安門の飾り付けなどの過程を描いた「天安門」が封切りとなる。

8月から11月までの間、過去60年間に作られた映画を含め、新作など最大50本の映画が上映される。北京市内だけで10万回の上映を予定しており、まさに「愛国ラッシュ」だ。官民衝突による暴動、深刻化する失業問題など、社会不安が絶えない中国。愛国心を掲げ、求心力を強めようとする胡錦濤政権の意向が見え隠れする。

(記者・小沢)

関連記事
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]