【大紀元日本11月1日】中国産乳製品から有毒物質メラミンを検出したのに続き、中国産鶏卵もメラミンを含有しているのがこのほど判明した。香港の専門家は、鶏の飼料がメラミンに汚染されることが原因だと指摘し、この有毒化学工業原料が広範囲な中国の食物連鎖に深く浸透している可能性を示唆した。
香港の政府機構「香港食物安全センター」は10月25日、中国産の鶏卵からメラミンを検出、その含有量は香港の安全基準より9割も高いと公表した。ちなみに、香港市場の鶏卵の6割は中国産である。
中国の食品製造業者は食品のタンパク質含有量をごまかす為にメラミンを投与事件が発覚して以来、豪州、台湾、日本、タイなど20以上の国と地域で中国産原料を使用する乳製品からメラミンを検出、最近では、その範囲はたんぱく質粉、小麦粉、魚、お茶、化粧品などにまで拡大。
日本では、サイゼリアのピザのほか、厚生省の公表によると、千葉県船橋市の食品会社が輸入した中国製造のタコ焼きからもメラミンが検出されたが、幸いなことにまだ市場に出回っていなかった。
中国紙「南方日報」は10月30日、動物の飼料へのメラミン混入は業界全体の「公然の秘密」であると報じた。メラミンは、実際にたんぱく質を含んだ原料の代替品として飼料に添加され、特に中国南部ではスッポンやウナギの養殖に使われているという。
香港中文大学の生物化学専攻の陳競明・副教授は、「動物飼料にメラミンが投与されると、それを摂取した家畜、例えば豚、牛、羊、鶏などの食肉も汚染されてしまう」と指摘、それが事実とすれば、乳製品に留まらず、中国の食物連鎖は広範囲にわたってメラミンに汚染されていると警鐘を鳴らした。
(記者・李ダイナ、翻訳編集・叶子)
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