【草木染めの植物】臭木(クサギ)

【大紀元日本10月23日】各地にあるクマツヅラ科の落葉高木。葉に悪臭があることから名付けられましたが、花の咲く頃が近づくと芳香が漂います。葉はくさぎ菜とも呼ばれ、古くから食用にされています。追羽根のような形をしたかわいい実は染料に、葉や幼枝は水洗いの後天日で乾燥して、臭梧桐(しゅうごとう)という生薬として使用されます。

【薬用効果】臭梧桐は肝・脾に働き、リウマチなどの痛みや頭痛、めまいに有効であり、湿疹には外用します。一日量は乾燥物9~15g、生なら30~60gを煎服し、外用には適量を用います。

【食用】春の若葉は山菜としててんぷらに、また、アク抜きしてお浸しにしたり、乾燥して保存食とします。名物くさぎ菜飯も各地にあります。

【染色用】熟した碧色の実を熱煎して染液とします。媒染も不要で、1回目は水色ですが、染め重ねると濃い色になります。染まった色は「はなだ色」(浅い青色)として人々にも慕われ、すでに江戸時代から使用されていました。萼や葉も同様に利用でき、鉄媒染で銀鼠色になります。

クサギの花(撮影=大紀元、2008年09月16日)

クサギの実(撮影=大紀元、2008年10月10日)

クサギの木(撮影=大紀元、2008年09月16日)

(文・ハナビシソウ)

関連記事
マディセン・ウィルコックスさんと夫のダリンさんは、胎児チャーリーが致命的な診断を受けた中で、信仰に基づいた選択をしました。彼らは困難な状況下でも妊娠を続けることを決意し、この経験が家族全体にとって大きな教訓と祝福をもたらしたと語っています。
雨季に現れるボリビアのウユニ塩湖は、まるで空と大地が一体化した巨大な鏡。海抜4,000mの高原に広がるこの幻想的な風景は、まさに世界第8の不思議と呼ばれる絶景です。
最近の研究によると、フッ化物の過剰な摂取が子供のIQ低下と関連していることが分かりました。歯の健康に欠かせないフッ化物の知られざるリスクとは?
マグネシウムは、免疫力向上や健康維持に重要な栄養素として注目されていますが、その重要性はまだ十分に理解されていないことがあります。最近の研究では、マグネシウムがDNAを保護し、加齢に伴う慢性疾患を予防する可能性が示されています。マグネシウムを多く含む食品やサプリメントでの摂取が推奨されており、全体的な健康をサポートするために欠かせない栄養素です。
出家した太子が、マガダ国の王頻婆娑羅王(びんばさらおう)と出会うエピソードです。王は太子に国土を譲りたいと申し出ますが、太子はそれを拒み、真の解脱を求める旅を続けます。