「全世界中国料理コンテスト」 東広島市の伊賀さんが予選通過=台湾

【大紀元日本9月23日】9月20日、21日に台湾高雄市で、新唐人テレビ主催「全世界中国料理コンテスト」のアジア太平洋地区予選が行われ、55人が予選を通過し、11月にニューヨークで行われる本選に参加することになった。日本から参加した東広島市の伊賀稔さんも見事予選を通過した。また、21日夜に行われた結果発表式典には、高雄県知事をはじめ、台湾の政財界関係者が多数駆けつけ、台湾での関心の高さをうかがわせた。

「全世界中国料理コンテスト」は、ニューヨークに本部を置く新唐人テレビが主催

得意料理として中国東北地方の代表的な料理「鍋包肉」を作る伊賀さん(撮影=鄭順利/大紀元)

する一連の文化芸術グローバルコンテストの一つで、「正統な中国料理の技芸を広め、中国の深奥な飲食文化を伝承し、正統な科学的な食の理念と方式を伝える」(コンテストHP)のが目的だという。

コンテストは、中国料理の四大菜系といわれる四川料理、広東料理、山東料理、淮揚料理に、中国北方で影響力の大きい東北料理を加えた5つの部門で調理技術が競われた。

20日と21日の二日間にわたって、台湾の国立高雄餐旅学院で行われたアジア太平洋地区予選には、計108人の選手が参加し、主催者側が指定した課題料理と各自が得意とする料理の2品を作り、味感、質感、美感、栄養衛生の4点で審査が行われた。

その結果、55人が予選を通過し、11月18日に米国ニューヨークで行われる本選に参加することになった。本選では、各部門ごとに金賞、銀賞、銅賞が選ばれ、それぞれ1万ドル、3千ドル、1千ドルの賞金が贈られるという。

今回の予選には、日本から東広島市の伊賀稔さんが参加し、東北料理の部で見事予選を通過した。

中国と日本の血を引く伊賀さんは、若いころ中国東北地方

手前から2皿目が、伊賀さんが作った東北料理の部の課題料理「肉絲拉皮」(撮影=蘇玉芬/大紀元)

で暮らし、日本に帰国後は20年近く中国料理レストランを営んでいる。正統な中国料理文化を復興しようという今コンテストの趣旨に賛同して、「勉強するつもりで参加を決めた」という伊賀さんは、予選通過後のインタビューで次のように語った。

「最近日本でも中国食品の毒害が問題になっている。毒入りギョーザや有毒粉ミルクのことを考えると、人はやはり何事も、人のあるべき姿に立ち返って行わなければならない。料理は正に人の健康に関わることなので、料理人としては必ず徳を重んじなければならない。」

予選通過者発表の式典は、21日夜、高雄市の国賓大飯店国際ホールで盛大に行われ、2日間にわたるコンテストの幕を閉じた。式典には、高雄県知事・楊秋興氏、行政院南部サービスセンター執行長・羅世雄氏、中華民国料理協会理事長・徐旺火氏ら、多くの政財界関係者が駆けつけ、同コンテストに対する台湾での関心の高さをうかがわせた。

コンテストの結果発表に注目する式典参加者たち(撮影=羅瑞勲/大紀元)

(翻訳編集・瀬戸)